私は長年Red HatやCentOSを使っていた経験があり、vim
に慣れ親しんでいた私にとってUbuntuで作業した際に様々な戸惑いがありました。その中でも特に困惑したのはcrontab -e
を実行したときにデフォルトで起動するエディタがnano
だったことです。nanoの操作を覚えればいいじゃない?と言えばそうなのですが体に染みついた操作の癖がどうしても出てしまい不便だったのでデフォルトのエディタをvim
に変更することにしました。
1. 現在のエディタでcrontab -e
を実行してみる
まずはデフォルトの状態でcrontab -e
を実行してみます。
おそらく多くのUbuntu環境ではnano
が起動するはずです。
crontab -e
nano
が起動すると下部にショートカットが表示されます。例えば保存するにはCtrl + O
を押し、終了するにはCtrl + X
を使います。慣れていれば便利ですが、vim
ユーザーにはややストレスになるかもしれません。
2. crontab
のデフォルトエディタを変更する
Ubuntuでは、簡単にデフォルトのエディタを変更することができます。select-editor
コマンドを使って、デフォルトのエディタを選び直します。
以下のコマンドを実行します。
select-editor
これを実行すると、使用可能なエディタのリストが表示されます。vim.basic
やvim.tiny
などがリストに表示されているはずです。vim
を選択するためには、番号を入力してEnterキーを押します。
bashコードをコピーするSelect an editor. To change later, run 'select-editor'.
1. /bin/nano <---- これがデフォルト
2. /usr/bin/vim.basic
3. /usr/bin/vim.tiny
4. /bin/ed
5. /usr/bin/vim.gtk3
6. /usr/bin/vim.nox
例えば、vim.basic
をデフォルトにするには、「2」を選択してEnterを押します。
3. crontab
を再度編集して確認
エディタが変更されたことを確認するために、再度crontab -e
を実行します。
crontab -e
これでvim
が起動すれば成功です。おかえりvim
4. まとめ
Red HatやCentOSでの長年の経験があるとUbuntuに移行した際にnano
に戸惑うことがあるかもしれません。しかし簡単な手順でcrontab
のデフォルトエディタをvim
に変更することができ、普段通りの作業環境に戻ることができます。